世界は僕らを待っている!

ジュニア黄金を懐古。特に96-99年が好き。デビュー組ではタキツバとJフレ中心。文学としてのジャニーズ、ジャニーズという文学。ジャニーズ歌詞の物語解析。

歌詞解析における立場②

前の記事では、このブログにおける歌詞の物語解析の方法論を述べましたが、

ttv6.hatenablog.com

今回はこのブログで使われるであろう、より具体的な用語を簡単に解説していきたいと思います。文学理論にかかわる用語は論者によって揺れがありますので、このブログでの意味を定義していければと思います。

 

★テクスト 

上記の記事を御覧ください。

 

★引用

先行言説或いは同時代言を歌詞テクストに取り入れること。物語や言葉に限らず、文化や技術なども引用される。

 

★物語言説/物語内容/物語行為

物語の三つの相。詳しくはジュネット「物語のディスクール」を御覧ください。以下、簡単に説明します。

 

☆物語言説・・・言語的存在としての物語。テクストそれ自体。シニフィアン(概念を指し示す記号表現)。分かりやすく言えば、歌詞の活字や文字そのもの。

 

☆物語内容・・・物語言説から第二次的に抽出される物語世界内部。語られる話の内容。シニフィエ(記号内容が指し示す概念)。歌詞物語の筋、内容。

 

☆物語行為・・・物語の外で語る行為が行われている領域。物語の生産行為。簡単に言えば物語の主体による語り。

 

★作者(作詞家)

考察対象となる楽曲の歌詞を書いたと署名される人。例えば「硝子の少年」では「松本隆」ですし、「Theme of Coming Century」では「JOHNNY K」となります。この際、「JOHNNY K」が「ジャニー社長=喜多川ヒロム」であることはまた別の問題となり検討の必要が生じます。つまり、「作者(作詞家)であるJOHNNY K」と「実生活者でありジャニーズ事務所の社長である喜多川ヒロム」、「署名された作詞家」と「その実体」は一旦は分けて考える必要があるということです。

 

★語り手

物語行為を担う<表現主体>。作者や歌手とは明確に区別された虚構的な発話主体。

「硝子の少年」で言えば「そんな小さな宝石で未来ごと売り渡す君」が「哀しい」と語り、また「硝子の少年時代の破片」が「胸へと突き刺さ」り、「歩道の空き缶」を「蹴とば」す主体としての「ぼく」のこと。

 

★登場人物

考察対象の歌詞の物語に登場する人物。ジャニーズ歌詞の場合「ぼく」「俺」「ぼくたち」「君」「彼女」「あの子」などが多い印象です。前述の語り手は歌詞物語の登場人物である場合もありますし、そうでない場合もあります。

 

★歌手

考察対象の楽曲を歌う人、グループ。このブログの場合ジャニーズですね。黄金期担なので「V6」「KinKi Kids」「タッキー&翼「嵐」「ジャニーズジュニア」あたりが中心となると思われます。

 

★読者

ジャニーズ楽曲の歌詞を読む(或いは聴く)人。歌詞テクストを「物語」として読み、解釈する人。私たち。

 

★異化

使い古され、自動化し日常語を、自動化の手段から引き出し、文学表現の言葉へと転換させる芸術手法。

 

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必要になり次第適宜追加していきます。

 

本当は歌詞の物語解析の先行論文を読んで、その方法を踏襲して・・・という形で行うのが学術的且つ正統な手続きなのですが、ただの趣味ですし論文出すつもりもないのでゆるーく自分なりの方法で書いていきたいと思います。先行論書いてらっしゃる先生の心当たりはあるので、興味ある方はお申し付け願います。

 

 楽曲の解析なので出来れば曲(メロディー)も考察対象にしたかったのですが、音楽方面の知識がないのでこのブログでは考察の枠外に置きます。(音楽に詳しい方いらっしゃいましたら是非意見お伺いしたいです。)